作品ではなく「作家と出会う」。アートとあなたの新しい関係性
「アート・イン・ビジネス—ビジネスに効くアートの力」筆者のひとり、美術回路(※)メンバーの上原拓真と申します。私が担当した連載第2回ではビジネスパーソンが経験するアートの内在化、第3回では東京理科大でアートマーケットの科学的研究をする大西浩志による寄稿として「ビジネスにおけるアートの効果」について紹介しました。
(※) 美術回路:アートパワーを取り入れたビジネス創造を支援するアートユニットです。専用サイト。
「アート・イン・ビジネス」ではアートを内在化したビジネスパーソンが、どうやって初めにアートと出合ったのか、きっかけを紹介しています。主に①作品をたくさん見る、②作品に向き合う、③人と話す、④描いてみる、⑤作品を買う、に分類できるのですが、こういったアートに出合うきっかけをつくるための実践例─というか恥ずかしながら私、上原がどんなアート・イン・ビジネスをみずから手掛けてきたのかお話しさせてください。
日本の現代アートはまだ多くの人にとって「自分には関係ないもの」
現代アートを理解して楽しむには、膨大な数の作品を見ること、歴史や知識を理解することが必要です。とはいえ、ずっとハードルが高いままでは、作品はアート業界の中だけに閉じてしまい、作家にも資金が回りません。
そこで、「作品よりも作家に触れることで、アートの面白さ
コメント