子どもたちは、大人が思っているよりもSDGsに真剣だよ
SDGsは、あらゆる世代が目標達成に向けて取り組む必要があります。さまざまなステークホルダーがアクションを行っていますが、目標達成期限の2030年に、社会に出て活躍している子どもたちにとっても、いや、子どもたちこそSDGsは他人事ではないのです。
今回は、学校の授業にSDGsを取り入れている学校デザイナーの山藤旅聞(さんとう・りょぶん)先生にインタビュー。先生のお話から、子どもたちとSDGsに取り組むためのヒントが見えてきました。
SDGsを入り口に、生徒自らが主体的に学び、問題解決のために行動する力を引き出す授業を目指している学校デザイナーの山藤旅聞先生。プロジェクトベースで学校や企業とプロ契約し、活動を行っている。
SDGsを窓にすると、授業の学びと社会課題のつながりが見えてくる
――山藤先生は都立高校の生物教諭を15年務めた後、2019年から都内の新渡戸文化小中学校・高等学校で生物を受け持ち、SDGsを取り入れた授業を展開されています。まず、山藤先生ご自身がSDGsに関心を持たれたきっかけを教えてください。
山藤先生: 都立高校の教諭時代から、大学合格がゴールの教育や、教師が一方的に教える“知識詰め込み型授業”に疑問を感じていました。旧来の教育をすべて否定するわけではありませんが、これまでとは違う価値観
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