思いを込めて経営計画を語れますか?
御社の経営データをAIに与えれば、それらしい中期計画が描かれる日もそう遠くないという話があります。外部環境・内部環境を分析していくつかのオプションを出すのは、すぐにでもできるでしょう。おそらく精度も人間が考えるより高いですし、何よりスピードが違うはずです。1週間かかっていた環境分析が、タップ一つで目の前に現れる、そんな時代になっています。では、AIが示した中期計画があれば経営はうまくいくのでしょうか。計画は、そこに書かれたことを粛々とこなせばうまく行くわけではありません。実行するための力が必要です。また、進んでいくにあたって、障害もあるはずです。つまり、乗り越えるべき適切な課題を設定し、実行することで会社の実力が高まっていくのです。したがって、実行するのには困難を伴うところもあります。それでも「これこそはわたし達が実行するべき計画だ」と社員が思えるかどうかが大切です。そこで大切なのは、経営者が思いを込めて計画を練り、語ることです。経営計画でダメな例としてよくあるのは「キレイすぎる」というものです。うまくまとめてはあるけど、ただのお題目になっているという意味です。なぜダメなのかと言えば、経営者が自分と向きあえていないからです。この会社を通じて何を実現したいのか、どのように社会に貢献したいのか、そして、それによって自分はどのような存在になりたいのか、その思いがなければ社員はおろか、自分
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