企業の再生・再興・再建をミッションとして、数々の小売業の経営を支援してきた重田博さん(以下:重田)。今回支援したのは、主にスーパーのチラシ制作を手掛ける芹沢印刷工業でした。経営スタイル変革のため、「売れるチラシづくりをするか、販売促進計画をコンサルするか」というアイディアを温めていた同社の芹沢良幸代表取締役社長(以下:芹沢社長)に対し、重田さんが示したのは前者。なぜチラシが重要だったのか、敏腕顧問が提示したロジックについてじっくり伺いました。
5年以上抱えていた事業変革への課題。解決の糸口として頼ったのがプロシェアリングだった
芹沢印刷工業株式会社 芹沢良幸代表取締役社長
父が創業した印刷会社を継承。スーパーや薬局をメインクライアントとしてチラシ制作を手掛けてきた
芹沢社長:芹沢印刷工業は父が1966年に群馬で創業した印刷会社で、私は3代目です。長年、スーパーや薬局のチラシ制作・印刷をメイン事業として手掛けてきました。従業員は本社に65名ほど、中国に大連DTPという子会社がありデザイナーが29名所属しています。
父は私が高校2年生のときに病気で亡くなったので、以来経営は母が担っていました。私自身は大学卒業後に東京の中堅印刷会社に就職し、営業マンとして3年間修行をしてから家業を継いだ形です。すでに創業50年を越え、今は息子への事業継承を考えています。
原稿を綺麗に印刷するだけの事
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