はじめに 新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の騒動はいつになったら終息するのか、全くわかりません。インフルエンザなら夏が来ればおしまいなのですが、WHOはそうはならないかも、と警告しています。 私達、経済学者の役目は、この新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)騒動でどんな経済問題が発生するか、それを幅広く予想し、立てられる政策があるなら、それをわかり易く提言しておくことです。新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)に対しては北海道の緊急事態宣言をはじめ、既に多くの対応がなされていますが、後手に回ったという批判もありますし、過剰反応という批判もあります。私は、このような時は、最悪の事態を想定して対策を打つのは常道だと思います。まして、人命に関わることですから、すべてに優先します。お金・経済は後回し、これは当然ですが、事態が沈静化すれば、それらを考える時がやってきます。その時は、不況はかなり進行しているし、中小企業の多くは苦境だろうし、働く人々は雇用が維持されるか心配でいるでしょう。数々の問題について先手で考えておく、できたら対応を考えておくことが必要です。 考えるべき経済的な課題はたくさんありそうですが、ここでは、私の専門に引き寄せて、あるトピックスを取り上げます。それはあまり話題になっていない、インフレーション、です。続きをみる
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