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頻発する気象災害、保険枯渇と融資リスクの懸念も

ロイター] - 500年に1度とされる大洪水に見舞われたオーストラリア北西部クイーンズランド州の海岸地帯は、一部住民が洪水で家を失ってからわずか1年で、住んでいた場所かその近くに建った新居に引っ越しつつある。銀行は長期の住宅ローンを全国平均並みの金利で喜んで提供した。半面、保険会社は契約締結により慎重になっている。保険会社は同州の都市タウンズビルを見舞った洪水で12億4000万豪ドル(約812億円)の損失を被ったからだ。カレンと名乗る男性が言うには、自宅が洪水で駄目になり、約15キロメートル離れた場所に新居を買ったところ、保険料は以前よりも350%値上がりした。次にまた洪水が起きる事態に備えるということだとしても、進んで払いたいと思う金額ではない。「地元ではここ(タウンズビル)を『ブラウンズ(茶色い)ビル』と呼ぶ。それほど乾き切った土地だった。だから、たった1回、洪水が起きたからと言っても保険会社がこんな極端な反応をするのはフェアじゃない。500年に1回の洪水だったのだから、自分が生きている間にまた起こることはない」。銀行も、この男性と似たような考えに見える。新築住宅と中古住宅向けの長期融資資金はなおも広く受けることができる。これに対し、保険会社は選別色を強めている。保険仲介業者の話では、保険大手アリアンツはタウンズビルで新たな保険引き受けで案件を選別するようになった。サンコープや

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