チラシの次は雑誌広告
風俗広告の原点は「ピンクチラシ」にあるとは前回書いた(参考記事:風俗広告原点=チラシ)が、では「チラシ」に続いたメディアは何かというと、雑誌である。インターネット出現前、マスコミはいわゆる4大媒体で構成されていた。ラジオ、雑誌、新聞、テレビである。このうち、放送にあたって国の許可が必要な電波媒体、ラジオ、テレビでは、いまだ風俗広告は解禁されていない。それどころか年々、広告規制は強化され、風俗のみならず、タバコ、パチンコ、貸金などの業種もCMが厳しく制限されている。そして、社会の木鐸と持ち上げられることの多い新聞も、長いこと、風俗広告の掲載をためらっていた。4大媒体の中でいち早く、風俗広告に紙面を解禁したのは、雑誌業界だ。読者層がほぼ固定される雑誌は、広告のターゲットを絞りやすく、かつ、窓口となる広告代理店を限定することにより、責任の所在を媒体から代理店に移すことで、風俗広告の掲載を可能にした。この時期、関東で、媒体の窓口として選定された広告代理店、S社、P社、M企画などが、いわば、風俗系広告代理店の第一世代といえる。このうちS社は健在だが、P社は2019年解散。M企画からは、P社、I社、Y社など多くの独立者が出て、雑誌に限らず、新聞、ネットと活動の場を広げているが、M企画として風俗広告は扱っていない。なおスマートフォンの出現により、シェアを減らしている雑誌媒体だが、意外なことに、風
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