新旧の垣根を飛び越える、現代の「やまと絵」。
1月26日~2月8日、東京・日本橋のgalerie H(ガルリアッシュ)で開催された電通クリエイターによるアート展「ONE CREATIVE」Vol.1。
普段、広告をつくっているクリエイターが、クライアントの課題解決という形ではなく、内面から湧き出るものをカタチにしたらどうだろう、というこの企画。 シリーズ第2回では第1CRプランニング局の中澤真純クリエーティブディレクターに話を聞きました。
中澤真純クリエーティブディレクター
富士山とプリン。
ギャラリーに入ると、縦横がそれぞれ身長ほどもある巨大な作品たちが目に飛び込んできます。岩絵の具や金箔など、日本画ならではの画材で描かれているのですが、モチーフはなんだかとても現代的です。
──これらの作品は、どのような思いで描かれたものなのですか。
日本絵画は、中国・唐時代の「唐絵(からえ)」の影響を受けながら、平安時代の頃から「やまと絵」として成立していったそうです。「やまと絵」は、日本の風土、民衆の生活、物語や和歌、寺社の由来、仏画がモチーフとなりました。
私も日本絵画の系譜の末裔ならば、物語や和歌などはともかく、私の感覚で捉えた、日本の風土、民衆の生活、を「やまと絵」として描くべきなのだろうな、と考えていました。
例えば、題材としての
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