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さらば大量消費・大量生産の時代。消費の多様化時代を勝ち抜くカギは「パーソナライズ」「モノを介した体験」 | 通販新聞ダイジェスト


「モノ」のパーソナライズが進行している。「広告」や「コンテンツ」のパーソナル化が進み、個々の消費者が接する世界は多様化。その潮流は、着実に「モノ=商品」にも押し寄せている。通販市場でもパーソナル化粧品・サプリメントを展開する企業がオンラインを起点に市場の再定義に挑む。一方で長年に渡る歴史の中で築かれてきた既存流通の慣習はさびついたものになりつつある。

大量生産・大量消費時代の終焉
デジタル化の進展を背景に、これまで企業の成長を支えてきた大量生産・大量消費の時代は終焉を迎えつつある。
最初に顕在化したのは、「広告」だ。デジタル技術を背景に、広告の配信は個々のユーザーに最適化された。次にその波に飲み込まれたのが「コンテンツ」だ。キュレーションメディア、SNSが普及。消費者は、自らに最適化された情報から世界を見るようになった。
「ターゲットとなる20代半ばから30代前半の女性はそもそも検索行動をしなくなっている」。パーソナルシャンプーブランド「MEDULLA(メデュラ)」を展開するSparty(=スパーティー)の深山陽介社長はこう話す。
広告が溢れ、情報が溢れ、モノが溢れる時代。その中で消費者の購買行動も変化した。顕著なのは広告だ。消費者は広告か広告でないかに敏感になり、より自分にあったものを選択したいと思う一方で、「何が正しいか選別することが苦痛になっている」(深山氏)

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