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作家井上靖が少年時代を過ごした伊豆半島、天城を舞台に描いた自伝小説が『しろばんば』。『夏草冬濤』『北の海』と続くシリーズを、ぼくは中学時代、むさぼるようにして読みました。お恥ずかしいことに、特に覚えているのは食べ物のシーン。主人公洪作が、少し不良がかった先輩に連れられて食べに行く三島の「ラーメン」は味の描写など一切ないのに、「もう一杯食うか」「うん」というやり取りだけで、その姿が目に浮かぶようでした。金沢で旧制高校柔道部の仲間と囲む「スキ焼」も然り。





『しろばんば』井上靖 著、新潮文庫刊






先日、懐かしくて読み返したのですが、そういった食べ物に関する印象は見事に変わらないままでした。ただ、ストーリー全体について言うと、ひたすら洪作に共感していた昔に比べ、その成長を見守り心配する大人連中に気持ちが動くようになっていました。商売で失敗を繰り返し、酒ばかり飲んでいる祖父の、孫を思いやる視線にも初めて気がつきました。すぐれた小説は、読み返せば読み返すほど発見があるものですね。

これはどうも、文学に限ったことではないようです。経営学の名著『知識創造企業』を初めて読んだのは入社して間もない頃。降りかかってくる実務に溺れそうな日々に、アカデミックな匂いが懐かしくて手に取ったのですが、その読み方は完全に学生レベル。イノ

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