起業家、経営者にとって大事なのは、世の中を見抜く力です。1つの事象をどう捉えるかで、ものの見え方も、そこから得られる情報も大きく変わります。そうした「着眼点」、実はトレーニングによって鍛えることができるのです。累計20万部を超えるベストセラーとなった『戦略思考トレーニング』シリーズでおなじみの経営コンサルタント・鈴木貴博氏に解説してもらいましょう。
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経営者に必要な「着眼点」の鍛え方 第70回・帽子だと思ったら小屋だった
いきなりですが、クイズです!
毎年、お正月明けに「マグロの初競り」のニュースを目にします。そこでよく競り落とすのが「すしざんまい」の木村社長で、令和最初となる今年の初競りでも、青森県大間産のクロマグロを1億9,320万円で競り落としました。マグロ1匹が2億円近い金額であることに驚くものの、同業者に聞けば「その10倍の金額を出しても元は取れる」というのです。さて、その「10倍」という数字の根拠は、どう導き出せるのでしょうか?
クイズの答えの中に、着眼点を鍛えるポイントがある
東京中央卸売市場で行われる初競りは、新年の風物詩の1つです。世の中的には「すしざんまい」がいくらで競り落とすかが注目されているような雰囲気さえもありますよね。
今年は1億9,320万円で競り落とされました。2億円のそのマグロ、寿司にすると赤身1カンあたりの原価は2万円
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