SNSで情報を探す時代へ:「ググる」から「タグる」へのシフト
2019年10月の『SNS変遷史「いいね!」でつながる社会のゆくえ』(イースト新書)の出版を記念して、その一部内容をダイジェスト化してお届けする本連載。
第1回は、今ユーザーの支持を集める三大SNS「Facebook」「Twitter」「Instagram」の来歴と、その支持を集める理由についてご紹介しました。
今回は、SNSが人とつながる場から情報と出合う場にシフトしていった在り方に迫ります。同時に筆者の提唱する“「ググる」から「タグる」へ”というSNS時代のキーワードについても説明します。
SNSは人とつながる場から情報と出合う場へ:「ググる」から「タグる」へのシフト
スマホの普及とユーザー数の拡大によって、誰もが情報の発信者となっていった。メディア論的にも、生活者と向き合うマーケティング的にも、そのインパクトはとても大きなものといえる。SNSは、その過程の中でただ人とつながり合う場という意味合いを超えて、「情報と出合う場所」という機能性を帯び始めていった。
筆者が担当した「若年層のSNSを通じたビジュアルコミュニケーション調査」はリリースを2017年2月に公開したが、その中でも、若年の女性ほど情報を探す時に検索エンジンだけでなく、SNSに頼る傾向を指摘した。私たちは検索する(=ググる)ことだけに頼らない情報との
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