超高齢社会の課題解決ビジネスの芽をいかに発見し、開発するか?
「超高齢社会の課題解決ビジネス」連載の第1回では、超高齢社会の全体像と、ビジネスとして取り組む意義についてお話ししました。今回は、これをいかにビジネス化していくかについて紹介します。
課題解決ビジネスのシーズをいかに発見するか
超高齢社会における社会課題は多数存在しますが、それらの中で、まずどのテーマを対象とし、ビジネス化に取り組もうと考えるかが第一歩となります。テーマ選定に当たって重要なポイントは、自分の業種・業態もしくは関心領域にできるだけ近いテーマを選んだ方がよいという、ある意味では当たり前のように思えることです。
著書『超高齢社会の「困った」を減らす課題解決ビジネスの作り方』では20社以上のベンチャー企業にヒアリングを行いましたが、彼らがビジネス発想の起点として口々に語ったのは、自分や自分の両親が直面した生活課題や、事業を進めている中で直面した顧客課題でした。机上の空論ではなく、自らが遭遇した課題であったことが、課題解決に向けた取り組みを本気にさせたのだ、といっていいかもしれません。その意味でまず探索すべきは、自らの業種・業態の周りを探索せよ、といえるでしょう。
とはいっても、技術シーズ先行で課題解決に取り組むというケースも当然あり得るでしょう。しかし技術シーズ先行で進める場合、後ほどお話しするように対象市場をきちんと理解することが重要に
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