年の瀬になり、来年こそは「独立開業したいな」と考えている方もいるのではないでしょうか。
とはいえ、独立開業に関して情報が錯綜しすぎていて、何を信じたら良いのか分からない、という方も多いはず。
独立・起業の「お金」に関する悩みを、税理士の齋藤雄史先生に解説していただく「税理士が教えるお金と起業」シリーズ。
今回は齋藤先生に、各種統計調査等から独立開業の数字のリアルについて解説していただきました。
1 開業率は増えている? 減っている?
今回は独立開業に関わる様々な数字をテーマに解説していきます。
そこで最初に皆さんに意識していただきたいのは、数字はものごとを示す1つの指標に過ぎないということです。つまり他の角度から見たら全く見え方が変わったり、数字の奥に隠れている事実がないか常に疑うようにしてください。
それを踏まえて、開業率の増減について見ていきましょう。
近年「1億総フリーランスの時代」「複業時代」の到来などと騒がれ、皆さんの周りにもフリーランスとして活躍されている方が増えている気がしませんか?
さて、実態はどうでしょうか。
出典:2019年版「中小企業白書」
国が主要な指標として位置付けている「開業率」です。
※雇用保険事業年報をもとにした開廃業率は、事業所における雇用関係の成立、消滅をそれぞれ開廃業とみなしています。
2017年度のデータですが、図によると開業率5.6%で
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