近年、事業承継を行う体制を整えることができないという理由で、“業績が良いのに廃業をしてしまう” といった中小企業の数が増加していることが社会問題化しています。
事業承継を実現させるためにはいくつもの課題を乗り越えていかなければならず、中小企業にとってハードルの高いことが原因です。
事業承継の必要性について
どの企業にも、高齢化などによって現経営者が中心となった経営を行えなくなる時期が来ます。それに対して企業が廃業という選択肢を選んだ場合、次のような社会的損失が生じてしまいます。
・従業員の雇用が失われてしまう
・必要としている企業や消費者に対するモノやサービスの供給が止まってしまう
・仕入先の販売機会が失われてしまう
・国や地方自治体に対する納税機会が失われてしまう
このような事態を引き起こさないために、企業が確実に事業承継を行い、存続すべき企業が存続していくことのできる社会環境を整える必要があります。
法人(親族内・親族外承継)における事業承継の手続き
法人企業の事業承継は、次の手順で進めていくことが一般的です。
Step1:後継者選び、後継者との合意形成
Step2:事業承継計画の作成
Step3:後継者の育成
Step4:関係者への周知
Step5:後継者への株式移転、個人保証や担保の引き継ぎ
Step6:事業承継に関する最終決定
①後継者選び、後継者との合意形成
現経営者
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