イノベーションの種は、常に会社の中に
電通CDCクリエーティブ・ディレクター・武藤新二からの対談オファーに、今回、快く応じていただいたのは、プレジデント社の長坂嘉昭社長。『プレジデント』編集長時代には名だたる企業のトップを長年にわたり取材。現在も交流を深めているという長坂社長と、会社組織の課題、取るべき対処法、電通・武藤チームが進めている「カンパニーデザイン」についてなど、様々な意見交換を行いました。
プレジデント社・長坂嘉明社長(写真左)と電通CDCクリエーティブ・ディレクター・武藤新二(同右)
大企業でも“業績悪化”に陥る時代。
現場を最上とする「逆ピラミッド」組織に
武藤:日本企業の変遷を熟知する長坂社長ですが、現在をどのように捉えていらっしゃいますか?
長坂:会社は生き物ですが、今はどんなエクセレントカンパニーでも“体調不良”に陥る時代です。テクノロジーは高速に進化していて、先頭だったはずのスキルもすぐに陳腐化しますし、市場や消費者心理も変化している。働き方改革も叫ばれており、生産性も上げなければならない。「今までのやり方じゃダメ」だと、どの経営者も気付いていると思います。
「モチベーションを高めて一人一人の能力を引き出すことが、企業を強くするた
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