ドイツのイェンス・シュパーン保健相(39)は同性愛者を治療によって矯正する療法を可能な限り禁止させる方向で関連法の改正に乗り出している、というニュースが流れてきた。同相自身は同性愛者だ。昨年12月の与党「キリスト教民主同盟」(CDU)の党首選に出馬している。
▲未成年者の同性愛者への矯正療法の禁止を訴えるシュパーン保健相(Jens Spahn)=シュパーン氏の公式サイトから
同相が禁止を考えているのは通称コンバージョン療法(Konversionstherapien)と呼ばれるもので、その基本は「同性愛は病気だから、治療できる」というものだ。それに対し、自身が同性愛者のシュパーン保健相は「矯正療法は狂気だ。健全な対応ではない」と指摘、18歳以下に対して矯正療法を一般的に禁止することを考えている。ただし、未成年者の同性愛者で矯正療法の意味を理解でき、本人が希望する場合には禁止しない、といった例外条項を織り込むという。
一方、成人の同性愛者の場合でも本人の了解が欠かせられない。療法への理解が乏しいとか、外部から脅迫されているとかといった状況があれば、治療は禁止される。同法に違反すれば、1年までの拘留、ないしは罰金刑に処される。
同相は「可能な限り同治療を禁止させたい。矯正療法は同性愛者に心理的、精神的に大きな後遺症を残すからだ。治療は逆に病気にさせるだけだ」と主張し、「同療法を禁止するこ
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