歪んだ行政を正す大金星
英語民間試験導入が2024年以降まで延期となった。今回の入試制度変更には、これまで多くの学生と学校が不安にさせられて来ており、多くの問題点を残したまま試験制度変更を推進する行政には、多くの学校や生徒が不満を感じていた。そのような状況で、最も多くの課題を残していた英語民間試験の導入が一旦見送られたのは多くの受験生にとって朗報である。
省益かプライドかは不明だが、国民のためになるのか大いに疑問の残る行政活動の一部を質した今回の延期に関し、最大の功労者は城井崇(きいたかし)衆議院議員(国民民主党)だろう。心より感謝申し上げる。
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=HSmr-deqJhg]
一方、これまで誠実に対応し努力してきた学生と学校ほど、無駄になる努力の量が多い。延期の判断が遅すぎる点や「努力が直接的には報われない」という点は、全ての関係者が反省すべきである。
英語以外にも多くの課題が残る試験制度変更
試験制度変更については英語以外の科目にも課題がある。当初は「思考力を問う」などの制度変更の大義を掲げたが、採点作業などの現実的な制約を反映すれば、逆に「思考力以外の能力を問う」問題になりかねない。
例えば、数学で一部記述式が採用される予定である。しかし「記述」には「思考力」に加えて「数式や文章の書き方」という「お作法
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