ビックリするようなニュースや腰を抜かすような情報はめったにないが、時には耳に入ってくる。今回聞いた話はそれを上回るショッキングな話だ。あの天地創造の神が女性神と離婚していたというのだ。酔っ払いや無神論者が神を信じる人間を驚かそうとして考え出した話だったら、「ああ、そうですか」と軽く聞き流すことができるが、ソースは著名なユダヤ教文化史専門家、クラウス・ダビッドビィツ教授でがウィーン大学の講義の中で語った内容だから、「ああ、そうですか」と済ますわけにもいかない。
ミケランジェロの作品「アダムの創造」(ウィキぺディアから)
同教授によると、ユダヤ教やキリスト教の全ての聖典は基本的には一神教を擁護する立場で記述されている。主なる神が「男性神」と「女性神」が存在するといえば、多神論の世界に入ってしまう危険が出てくるから、聖典記述者は極力、2性の神の存在について無視、ないしは排除してきた。しかし、女性神の存在は聖典の中には至るとことで見いだせるのだ。
考古学者ベルギーのネル・シルバーマン氏やテルアビブ大学のイスラエル・フィンケルシュタイン教授によると、シリアの砂漠で紀元前800年頃の石碑が発見されたが、そこには「イスラエル民族の神ヤウェとその妻アシュトレト」と記述されていたという。アシュトレトは多神教の信仰が広がっていたカナン(現イスラエルの辺り)の地に登場する女神の名前と同じだ。「エレミヤ書
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「神は離婚していた」という話
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