トランプ米大統領は27日午前、ホワイトハウスで記者会見し、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)の指導者アブバクル・バグダーディ容疑者がシリア北西部で米軍特殊部隊の軍事作戦で殺害されたと発表した。米国側の説明によると、米軍特殊部隊は26日夜、8機のヘリコプターでシリア・イドリブ県のバグダーディ容疑者が潜む拠点を襲撃。バグダーディ容疑者は家族と共に逃げたが、最後は自爆したという。ワシントンからの情報では、死体は現場で即DNA鑑定され、同容疑者であることが確認されたという。
IS指導者の最後を確認するトランプ大統領らホワイトハウス関係者(2019年10月27日、ホワイトハウス公式ツイッターから)
米海軍特殊部隊が2011年5月2日、国際テロ組織「アルカイダ」の指導者ウサーマ・ビンラディンを殺害したが、今回のIS指導者殺害は米軍のシリア撤退後のISの再編成を阻止する意味でも大きな成果と受け取られている。
興味深い点は、北朝鮮の独裁者、金正恩朝鮮労働党委員長がIS指導者の殺害ニュースをどのように受け取ったかだ。金正恩氏は対米交渉で強気に出てきた矢先だ。スウェーデンの首都ストックホルムで開催された米朝実務協議で、北側は「米国の対北制裁の緩和が遅れている」と不満を表明し、北代表団はその直後、「実務協議は失敗だ」と批判したほどだ。
北側の強硬姿勢の背後には中国からの経済支援がある。そのため、金
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