企業は、生きたイカのように、元気に泳ぐ生き物である。それに対して、財務諸表等の数値に表現される企業は、過去の泳ぎの一姿態にすぎず、死んで干乾びたスルメである。
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さて、投資の対象は、スルメかイカか。投資運用業において、ある企業の発行する株式に投資するとき、本来は、生きたイカの事業に参画することでなくてはならないのだが、現実には、株券というスルメを取得しているだけではないのか。
融資は、いかにスルメに対する融資に堕していても、生きているイカとしての企業との関係性のなかで実行されているわけで、本来的にイカ金融なのであって、金融庁のいう事業性評価に基づく融資というのは、スルメ化したイカ金融の是正にすぎないのである。
ところが、公開市場で取引される株式や社債は、制度的に、客観的な開示情報をもって完結するものなのだから、本来的にスルメ金融なのである。故に、投資運用業において求められることは、スルメ金融のなかに、いかにして発行体企業の未来へ向けた動態をとらえるかというイカ金融的な努力なのであって、そこに企業調査の本質があるのである。
そして、更に、その先に、いわゆるスチュワードシップ活動や、エンゲイジメントとよばれる発行体企業の経営者との関係性の構築、即ち、程度の差こそあれ、何らかの経営への関与があるわけである。
投資のなかでも、非公開企業の議決権を握って行うプライベートエクイティ投
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スルメ的投資からイカ的投資へ
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