昭和から平成の時代にかけて、企業は従業員にノルマやプレッシャーをかけることで業績を伸ばそうとする手法が常態化していた。しかし、人間は過度のストレスをかけられるほど、個人本来のパフォーマンスを出せないことは、科学的にも実証されるようになっている。
短期的なストレスは、体内のアドレナリンを上昇させて、差し迫った目標や課題をクリアーする前向きなエネルギーになるが、ストレスが常態化している職場では、仕事に対するモチベーションの低下や、体調不良を起こしやすい。
ただし、特筆すべきなのは、同じ目標を与えられたとしても、それをストレスと感じる人と、感じない人に分かれることである。わかりすいのは、大学入試や資格試験などの受験勉強で、大半の人はストレスを感じる中でも、一部の人は勉強することを「楽しい」と感じている。これを脳科学で説明すると、快楽物質のドーパミンが分泌されている状態で、新しい知識を習得できるのは楽しい→テストのスコアが上がる→さらに学習意欲が高まる、という快感の報酬回路が形成される。
Source: 起業3
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