株式会社経済界より『心を洗う』という本を上梓しました。週明け28日より全国書店にて発売が開始されます。本書は12年前の4月より書き続けているブログ「北尾吉孝日記」の再構成として、08年9月出版の第1巻『時局を洞察する』から数えて12巻目に当たります。
今回は、本書のタイトルを『心を洗う』としました。「洗心」の二字は、神社の拝殿前の御手洗(みたらし)の水盤に彫られたり、禅語の茶掛(ちゃがけ)として用いられたりしていますから比較的良く知られる熟語です。
この語の出典は、古代中国の『易経』です。『易経』は四書五経に挙げられる儒教の経典です。この『易経』の「繋辞(けいじ)上」に「聖人は此(ここ)を以って心を洗い、退きて密に蔵(かく)れ、吉凶民と患(うれ)いを同じくす」とあります。また『後漢書』の「順帝紀」に「洗心自新(心を洗いおのずから新たなり)」という句があります。
「洗心」の字義は説明するまでもないことですが、「心の塵(ちり)を洗いおとすこと」、「心の煩累(はんるい)を洗い去り浄めること」で、簡単に言えば、心の汚れ、雑念・執着を取り除くことです。
我々が朝起きて顔を洗うのも、日に何度も手を洗うのも、神社でお参りする前に手や口を清めることも、茶席に着く前に手を洗うのも「洗心」の行の一つと言えるかも知れません。
しかし、「洗心」の為の最も大切な行は人格陶冶(じんかくとうや)に向けた不断の努
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心を洗う
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