デジタル・マーケティングは本当に「“人”基点」になれるのか
電通デジタルが2017年に始動した「“人”基点」のマーケティングPeople Driven Marketing(以下、PDM)。人の「意識」と「行動」に着目したPDM2.0、さらに今秋スタートの3.0によって、マーケティングがどう変わっていくのか。トランスコスモスCMOの佐藤俊介氏を迎え、電通デジタル代表取締役社長の鈴木禎久氏とデジタル・マーケティングの今とこれからについて、意見を交わした。
結果を追求するデジタル・マーケティングの時代へ
鈴木:佐藤さんにはこれまで何度かマーケティング業界の集まりでご挨拶していますが、きちんとお話しするのは今回が初めてですね。デジタル・マーケティングを語るにあたって、電通がなぜ電通デジタルを設立したか、ということからお話ししたいと思います。
電通はこれまで広告を中心に、トップランナーとして存在感を示してきました。しかし、正直、デジタル領域では後塵を拝してきました。広告がマーケティングにおける「one of them」に過ぎなくなっているという現実もあります。
広告業界に就職できず、ネット業界に
佐藤:実は、僕は就職活動の第1希望が電通だったんですよ。広告やマーケティングがやりたかったんですが、あっけなく落ちてしまって(笑)。
結局、新卒で入ったのがインターネ
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