森ゆうこ議員による、台風が東京を直撃する前夜の深夜まで質問通告を行い続けた問題(と名誉棄損の疑いがある発言問題)が騒動になっているようだ。この問題の背景に、野党による日程闘争と、官僚にブラック労働を強いる文化がある、という指摘がなされている。
参照:“犯人探し”に固執!国民民主党というバカの集まりにつける薬なし
国民民主党サイトより:編集部
この問題の根は深いな、と私も思う。思い出す言葉がある。まだ20代半ばだったときだ。私の留学先のLSEには、日本の官僚の方々もよく留学に来られていた。その中のお一人と、中央省庁の官僚機構ではなぜ度を越した残業が常態化しているのか、という話をした。そのとき、「第一の理由は民主主義だから」、と言われたことが妙に心に残った。それから四半世紀が立っているが、まだ覚えているのだから、本当に耳に残ったのだ。
なぜ民主主義をとると、官僚が深夜まで連日残業することになるのか?
「国会議員の先生は大変に偉い方々なので、無茶な要求であっても、国会議員の先生方の要求に従わなければいけないから」、であるらしい。
知識先行で世の中のことを知らない大学院生であった私は、その説明に、非常に強い印象を受けた。不思議な説明だと思ったのだ。
ただし、今でも不思議さの感覚は、なくなっていない。
言うまでもなく、これは単純な問題ではない。こうした日本の議員=官僚関係の文化から、かえって
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