野党の「日程闘争」が官僚のブラック労働を生む
森ゆうこ議員のパワハラ問題に、産経新聞以外のマスコミは沈黙を続けている。朝日新聞は「論座」で米山隆一氏の「森ゆうこ議員の質問漏洩問題から見える日本の劣化」というコラムを掲載している。彼は「官僚を自称する複数のアカウント」のツイートについてこう書く。
私は、そもそも事実ではなくそれ自体不当な非難であったことを前提としたうえで、理由はさておき、台風を前に帰宅もできず、愚痴の一つも言いたくなったことは理解できます。しかし、相手の事情を確認もせず、あらゆる結果を仕事の相手方に帰責する形で個人を特定してあげつらったのは、通常の職業倫理からはおよそ考えられず、霞が関の劣化以外の何物でもないと思います。
これ以降の彼の議論は、官僚の情報が「事実ではなくそれ自体不当な非難であった」という前提で官僚を批判するものだが、この前提は誤っている。「森ゆうこ糞」などのハンドルネームで行われた批判は正確であり、質問通告は24:25までかかったことが確認されたので、米山氏の話はナンセンスである。
この事実関係は、アゴラに寄稿された他の官僚の指摘とも一致している。こういう長時間の待機は霞ヶ関では日常的であり、それが官僚の労働条件を著しく悪化させている。今回はそれが大型台風の接近の前夜になったので、多くの官僚が「家に帰れない」という怒りを ツイッターでぶつけただけだ。
「待機しなければいい」とか「質問通告は必要な
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