企業は、生きたイカのように、元気に泳ぐ生き物である。それに対して、財務諸表等の数値に表現される企業は、過去の泳ぎの一姿態にすぎず、死んで干乾びたスルメである。さて、銀行等の融資の対象は、スルメかイカか。
画像:123RF
金融庁は、静的な企業の過去の断面ではなくて、企業の営む事業の未来への動的な展開力を評価して、いうなれば、企業を内側から評価して、融資判断を行うように強く求めている。これが金融庁のいう事業性評価に基づく融資である。要は、スルメではなく、イカに対する融資である。さて、イカ金融は可能か。
企業の財務諸表等の静的な数値や、担保や保証の存在、担保の保守的に見積もった換価価値は、いずれも、客観的事実であって、銀行等の経営の健全性や能力の限界を考えるに、そのような客観的事実に基づく判断こそ社会的責務の履行のあり方だとする見解は、実は、正当なものであり、事実、以前の金融庁の立場は、明確に、そういうものだったのである。
現在の金融庁といえども、この正当な見解を放棄したわけではなく、数字等に表れる客観的事実だけでは合理的な融資判断はできないということにすぎず、要は、あまりにも表層化した銀行等の形式主義を批判しているだけである。
生きたイカの泳ぎを観察するだけでは、融資判断に必要な情報を得ることなど、不可能である。やはり、死んだイカを解剖したり、スルメに干したりして、成分等の解析をしな
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解剖学的金融と医学的金融
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