「思考の檻」と決別して「かっこいい大人」になるために
東洋経済オンラインやNewsPicksの編集長を歴任し、現在は電通との合弁会社であるNewsPicks StudiosのCEOとして動画を中心としたコンテンツ制作を指揮する佐々木紀彦氏。経済誌の記者からキャリアを始めた同氏が、編集者、経営者、映像クリエーターと、仕事の幅を広げる中で培ったスキルが「編集思考」です。
2019年10月4日にこのスキルを体系化した『編集思考』を著した佐々木氏ですが、その背景には特に20代から30代の若手ビジネスパーソンに対する思いがあると話します。NewsPicksアカデミアのプロフェッサー(講師)としての顔も持ち、同氏をよく知る電通のクリエーティブストラテジスト、工藤拓真氏がその真意に迫る、その後編です。
NewsPicks佐々木紀彦氏(右)と電通ソリューション開発センター工藤拓真氏
ショートカットしたい人にこそ、教養は特効薬
佐々木:もう一つ若い人たちに伝えたいのが、海外のトップ層とはリーダー経験の差だけでなく、教養の差があるということです。
工藤:そもそもの質問になってしまいますが、佐々木さんの言う教養とはどういったものですか?
佐々木:「自然・人・社会の普遍的な知」です。時代を超えて変わらない知ともいえます。教養には、人類が歩んできた中での正解があるんです。「歴史は繰り返す」といいますが
コメント