こんにちは。参議院議員のやながせ裕文です。
日本維新の会は、原発処理水問題についてTF(原発処理水タスクフォース)を立ち上げ、10月8日には緊急提言書を取りまとめ「原子炉等規制法の基準を満たした上で早期に海洋放出するべき」と結論づけた。長期にわたり、この問題に取り組んできた足立康史議員をTF長とし、事務局長として私も参画したものである。
福島第1原発のALPS処理水タンク(経済産業省・資源エネルギー庁サイトより:編集部)
政府が回答を出すことに躊躇し先送りし責任を果たそうとしない現状を打開することを意図したものだが、政府のこの姿勢は、あらゆるところに悪影響を与えている。その一つが外交だ。
9月17日のIAEA年次総会では、韓国がこの問題を取り上げ日本の対応を批判した。韓国科学技術情報通信省のムン第1次官は「福島原発汚染水の処分について依然として明確ではなく、おそれや不安が増幅されている。日本政府の高官からは、海洋放出しかないという発言もあった。海に放出されたなら、それは日本国内の問題にとどまらず、世界の海洋環境に関わる深刻な国際問題となる」と発言し、IAEAに調査を要求した。10月9日には、IMO本部で行われた海洋投棄の禁止に関する条約の締結国会議で韓国は同様の主張を繰り広げている。
残念ながら韓国の主張の前段は一部受け入れざるをえない。処理水の処分方法について、政府は6年間に亘っ
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