先月、母親へは懲役8年実刑判決が下された目黒区5歳女児虐待死事件。いよいよ、主犯の養父の公判が始まりました。
ANNニュースチャンネルより:編集部
養父は、基礎容疑を概ねみとめていると第一報が流れました。まずは、黙秘したり、事実関係を認めないなどという状況ではないこと、事件については正面から争わはない姿勢は確認できましたが、初日から「顔が貼れるほど殴った」、弁護側が「理想の子ども像とのギャップにいら立ち、態度が強くなった。親でありたいという気持ちもあった」と訴えた点など、全く常人の理解を超えているとしか言いようがありません。
罪の本質はどこに
母親の懲役8年につき、あまりに残酷な虐待を看過したばかりか、共謀せざるを得なかった母親の罪は確かに問われなければならなかったと思います。一方、今回の刑事裁判が再発防止に果たしてつながるのかと私は考えました。
罪の本質はどこにあったのか。
女児の人権と尊厳が、まずもって著しく侵害されていたこと。
子どもへの人権意識が、養父には微塵も存在していなかったことであり、夫のDVによって、精神まで恐怖の下に支配され極限状況の中で娘を助けられなかった、母親の自由と自立心の喪失ではなかったのではないか。
人の痛みを感じない人権意識のかけらもない、強者に立てばなんでもできる、やってしまう残忍な人間というのは残念ながら、古今東西この世に存在してまうものです。こう
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