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開幕が迫ったラグビーワールドカップ(W杯)。アジア初の大会は未来に何をもたらすのでしょうか。大会組織委員会・嶋津昭事務総長に聞きました。







 

インバウンド効果は開催都市以外にも波及

ラグビーW杯が成功し、20年、21年へとつなげるには、いくつかのポイントがあります。ひとつは「地域」を元気にすること。本大会は全国12都市で行われ、決勝トーナメントも首都圏に集中せず、大分で2試合開催するなど、日本全体で盛り上がるのがテーマです。また、欧米やオセアニアのお客さまが多く、滞在期間も長い。開催都市だけでなく、試合間に日本全国を周遊していただくことは、翌年以降の再訪のきっかけとして重要です。実際、試合会場ではない金沢でも、オセアニアのお客さまを計画的に誘客しており、すでに何万人規模のツアー成約を達成したようです。来年以降に続くインバウンドの機会として、大きなインパクトをもたらしたいですね。

スポーツホスピタリティによる経済を根付かせられるか

欧州の大会では、ファンは試合だけでなく、前後の数時間も仲間と語り、飲食などを楽しんでいます。スタジアムには企業用のシートが広く確保されており、社交場としても活用。ラグビーの聖地であるトゥイッケナム・スタジアム(英国)の中にはホテルもあるほどです。つまり、ラグビーをきっかけにした経済

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