こういう内乱は、どこを切り取って見せるかで、その見え方が全然違うので、要注意。寧ろ、それを切り取って見せる筆者が、それをもって読者を、どう誘導しようとしているのか、を考えるべき。
冒頭から引用で恐縮だが、これは13日の東洋経済オンラインに載った「香港デモの若者を市民は見放しつつある」と題する、元テレビ朝日の高橋政陽氏の論考への読者コメントだ。
本稿では高橋氏の論考と、元朝日新聞の薬師寺克行・東洋大教授の韓国問題に関する論考と読んでの筆者の感想を書く。先ず抗議デモ側に飽くまで厳しい前者の論考。(以下、一部に要約あり。太字は筆者)
KBSニュース、デモシストFacebookより:編集部
今年の「香港ジョッキークラブ」が「売上、入場者とも前年割れの不名誉な数字を記録」とし、「返還から22年たった今、“馬照跑”の公約を破ったのは中国でも人民解放軍でもなく、・・抗議活動を続ける過激派の黒シャツ隊、自称“勇武派”であることは言うまでもない」と始まる。
「馬照跑」とは英中の香港返還交渉で鄧小平が述べた「馬照跑(競馬もそのまま)」のこと。そして「その勇武派は黄之鋒、周庭に率いられる“香港衆志”の若者らが中心となり、抗議活動を過激化させている」そうだ。
デモ隊が空港や地下鉄に侵入した件では、「俺のハネムーンをどうしてくれるんだ!」と駆け足で空港へと急ぐ外国人の声や「もうあんな衝突に巻き込まれるのは真
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