廃プラスティックの海洋汚染実態
廃プラスティックの海洋への廃棄量は2010年の推計では中国の353万t/yを筆頭にアジア地区での廃棄量が多い。
Bo Eide/flickr:編集部
対策を立案するには廃棄している場所を特定することが重要である。川、海辺、海洋(船から廃棄)が考えられ、実際にどこから廃棄しているかを示している文献はなかなか見当たらない。そこで、東南アジアの実態について知見を持っている可能性のある人達に、ヒヤリングしてみると下記の指摘が目立った。
川からの廃棄が多い。また廃プラスティックのマテリアルリサイクルを実施する場合、リサイクルできない部分がかなりあり、その残渣を焼却等の適正処理をせずに、川に廃棄している場合が多い。
プラスティックの特徴
・廃プラスティックの特徴比較
可燃or不燃
自然分解の有無
現在の標準的な処理方法
一般の生活ごみ
(厨芥、紙等)
可燃
自然分解あり
サーマルリサイクル
(焼却処理)
資源ごみ
(金属、ガラス等)
不燃
自然分解なし
マテリアルリサイクル
廃プラスティック
可燃
自然分解なし
サーマルリサイクル又は
マテリアルリサイクル
上表に他のごみと比較した場合の廃プラスティックの特徴を示す。一般ごみは可燃性で種々のごみが混合しているため、焼却処理によりサーマルリサイクルするのが一般的である。
一方、資源ごみは不
コメント