写真AC:編集部
現在、予備自衛官として平素は民間で働きながら年5日間の招集訓練に出頭しているが、先日、仕事中に電話が入った。
「いつも予備自衛官としてありがとうございます。ところで、即応予備自衛官にご志願いただけないでしょうか……(要約)」
電話の主は、自衛官等の募集を担当している地本(地方協力本部)の予備自衛官担当である。
即応予備自衛官は陸上自衛隊にしか置かれておらず、任官すれば自動的に陸上自衛官となってしまう。
募集のノルマが厳しいところ申し訳ないが、3等海曹にもなって今さら陸上自衛隊に籍を置くのは、どうにも居たたまれない。まさか2等陸士からやり直しではあるまいが、と言って階級だけ3等陸曹になっても、勝手も分からぬ現場では役に立つまい。
いざ有事には現場の第一線で任務に当たる即応予備自衛官だけに、こと陸上では荷が重すぎると辞退させて頂いたが、実に微妙な気分が残った。
「自分は、海上自衛官として不要な存在なのだろうか?」
……予てより、薄々そんな懸念はあった。確かに、現役部隊が有事に出動した留守を預かるのが主任務とは言え、自分たちが受けている年5日間の招集訓練で、どれだけ役に立てるものだろうか(もちろん、訓練自体は士気・練度の維持向上に有益であるが、質量的な課題は実感している)。
予備自衛官の行進訓練(公式Facebookより:編集部)
今後、予備自衛官は陸上自衛隊だけに統合
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