起業家、経営者にとって大事なのは、世の中を見抜く力です。1つの事象をどう捉えるかで、ものの見え方も、そこから得られる情報も大きく変わります。そうした「着眼点」、実はトレーニングによって鍛えることができるのです。累計20万部を超えるベストセラーとなった『戦略思考トレーニング』シリーズでおなじみの経営コンサルタント・鈴木貴博氏に解説してもらいましょう。
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経営者に必要な「着眼点」の鍛え方 第60回・コンビニにサブスクを
いきなりですが、クイズです!
フランスのタイヤメーカーであるミシュランの技術陣が画期的なタイヤを開発しました。特別な素材を使っているため減りにくく、従来の2倍長持ちするそうです。しかし、よく考えればタイヤが減らなければ会社は儲かりません。さて、ミシュランの経営陣はどうしたでしょうか?
クイズの答えの中に、着眼点を鍛えるポイントがある
企業が行ういろいろな開発は、当然ながら、自社の競争力を高めるためのものであるはずです。しかし場合によっては、その発明が自社にとって有益なものになるとは限りません。
ミシュランが開発した「2倍長持ちするタイヤ」は、車の運転をする人にとっては間違いなく大きなメリットがありますよね。中でも、たくさんの車やトラックを抱えるような運輸業を営む会社にとっては、非常にありがたいタイヤでしょう。
何より交換する手間が減ります。
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