オンライン広告の業界団体であるInteractive Advertising Bureauの技術開発部門のTech Labが、オンラインのユーザー追跡の新しいやり方を提案している。そしてそれは、長命のCookie(クッキー)に置き換わることを狙っている。
IAB Tech LabのJordan Mitchell(ジョーダン・ミッチェル)氏、自身が書いた長い記事で、ユーザー追跡の歴史を述べるとともに、Cookieはインターネットの宝物だと言っている。Cookieがあることによってウェブサイトは、広告やコンテンツを各ビジターに合わせることができるからだ。しかし一方ミッチェル氏は、クッキーの欠点にも触れている。
各社独自のHTTPクッキーがこれまで、そして今だに、個々の消費者を識別するための中核的な仕組みとして使われ、個々のクッキーはそれをセットした者にしか読めない。消費者が自分の関心や個人的好みを伝えるための標準的で統一的な仕組みがないから、彼らがWebをサーフィンしたり、モバイルデバイス上でアプリからアプリへと渡り歩いたりするとき、自分の嗜好などを適切な相手に確実にブロードキャストする方法もない。
このような、プライバシーへの「分断化され私企業化されたアプローチ」により、今日の「データとプライバシーの危機」がもたらされていると彼は示唆している。
IABは広告主とメディア企業の業界団体
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