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大日本帝国は多民族帝国:(続)日韓併合を憲法学者はどう説明するのか

経済ニュース
先日、「日韓併合を憲法学者は、どう説明しているのか」という文章を書いた。わかりにくかったかもしれないので、少し補っておきたい。以下は、私が書いたことの要約である。
かつての憲法学に日韓併合の法的効果を否定する議論はなかった。ところが現在では韓国政府だけでなく、日本の「知識人」たちも法的効果を否定している。そこで現代の憲法学者が、どう捉えているのかが気になる。しかし、それは不明である。
しかし、不明では困る。曖昧になっているから、「日本の韓国に対する戦争責任」などという頓珍漢な言説まで広まる社会現象も起こってしまうのではないか。
参照:日韓問題を混乱させる単純な錯覚(池田 信夫)
参照:GSOMIA破棄 自民・石破氏「日本が戦争責任と向き合わなかったことが問題の根底」(産経新聞)
大日本帝国の法制度については、私自身、いずれもう少し勉強したいと思い始めている。ただ今現在は、『憲法学の病』を公刊した後で、本当の専門分野(国際政治/平和構築)の仕事に時間をあてているところだ。そこで、まずは専門の近い憲法学者を含めた「知識人」同士で、議論を進めておいてほしいと思っている。
石川健治・東大法学部教授(ビデオニュース・ドットコムYouTubeより:編集部)
石川健治・東大法学部教授の論文から引用しよう。
かつての大日本帝国は、複数の異「民族」によって構成された多民族帝国であり、今風にいえば、複

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