アメリカで企業改革法(SOX法)が成立した流れを受けて、日本版のSOX法としてJ-SOXと呼ばれる制度が導入されることになりましたが、具体的にどんな制度なのか、ご存じでしょうか?
今回は、J-SOXとはどのような制度なのか解説していきます。
J-SOXとは?
J-SOXとは、内部統制報告制度のことです。内部統制報告制度とは、金融商品取引所の上場企業が、事業年度ごとに公認会計士または監査法人の監査を受けた内部統制報告書を、有価証券報告書と合わせて内閣総理大臣に提出することを義務化したものです。
内部統制報告書とは、金融商品取引法第24条によると、会社の属する企業集団および当該会社に係る財務計算に関する書類、その他の情報の適正性を確保するために必要な体制について評価した報告書のことです。つまり、財務諸表を適正に作成できる体制がきちんと整っていることを自社で検証して表明することを意味しています。
この制度が導入されたことで、上場企業の経営者は、財務報告にかかる内部統制を整備だけでなく、運用した上でその状況を評価して外部に報告が必要となりました。
J-SOXが日本で導入されたのは、2001年にアメリカで起きた不正会計事件がきっかけです。企業改革法(SOX法)がアメリカで成立し、それに伴って内部統制の有効性を評価する内部統制報告制度が導入されました。日本もこの流れを受けて、2008年に日本
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