画像:Getty Images/aurielaki
自宅ネットワークの接続状況と世帯の規模にもよるが、ビデオストリーミングはまったく悲惨な状態になることもある。バンド幅には上限があるからだ。みんながそこに群がって、できるだけ多くのデータをもぎ取り、カクカクした映像にならないようにしたがる。同時に要求される複数のストリームにバンド幅を分配するやり方をコントロールする新たな手法があれば、世界に平和をもたらすかもしれない。山ほどのデバイスが1つの接続を共有して、すべて同時にビデオをストリーミングしようとしているような状況に対処できるとしたら。
MITのコンピュータ科学とAI研究室(Computer Science and Artificial Intelligence Lab)の研究者は、「Minerva(ミネルバ)」と呼ばれるシステムを開発した。バッファリングに起因するカクカクを防ぎ、ストリームがダウングレードされてしまうことによるギザギザを最小限にとどめようというものだ。NetflixやHuluのようなストリーミングサービスには、基本的に大きな効果が見込めるという。特に、一軒の家に住む複数の家族が同時にビデオを観ようとしている場合に有効だ。ただし、このシステムの基盤となっている技術は、一軒の家に限らず、近隣の家庭、さらには地域全体など、より広範囲にも適用できる。理想的な状態に届かない
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