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一周まわってテレビ3.0 メビウス型情報環境モデル ~広げる、掘る、タイパ視聴、個人時間をどう統合するのか?

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テレビで動画を見る人が増えている状況を踏まえ、筆者は2017年に「一周してテレビ」という見方を提唱しました。スマホやタブレットなどが普及したこのタイミングだからこそ、改めてテレビの重要性に着目しようという提案です。(一周してテレビ) 

続けて2018年には、システムとしてのテレビ放送の卓越性を伝え、テレビ放送のリーチを維持拡大するための方法を「一周してテレビ2.0」として考察しました。(一周してテレビ2.0) 

本連載ではここまで、ビデオリサーチと電通による共同調査の結果から、生活者の宅内での視聴行動を分析してきました。それらを踏まえ、生活者の視聴環境をこれからどうデザインしていけばよいかを考察し、新しいデザインコンセプトを「一周まわってテレビ3.0」として提案します。なお、本稿での「テレビ」とは、視聴コンテンツではなくテレビ受像機を指します。

テレビ放送を見るためのものから、
マルチスクリーンの一つになりつつあるテレビ

本連載の前提となっているのは、第1回でも触れたように「実はスマホは、宅外より宅内での利用の方が多い」という事実です。この比率は、動画視聴においてはさらに宅内に偏り、若者ほど顕著に表れています。



スマホで、ネット、SNS、動画、メールを利用する時間を集計。ビデオリサーチMCR/exデータ(201

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