前編では、SHIBUYA109が流行を生み出し続けている秘訣を、若者のインサイトと施設運営の観点でお話頂いた。後編では、デジタルネイティブ世代に合わせたSHIBUYA109のデジタル施策と組織づくりについて深掘っていく。
━━ デジタルの活用において、今取り組まれていることがあれば教えてください。
今取り組んでいることは、大きく3つあります。
まず、今一番注力しているのは組織体制の整備です。私の管轄であるオムニチャネル事業部では、フロアの管理とECを同じ担当者が行うようにしています。店頭やECに関係なく同じ視点を持ってお客様と接することができ、店舗とECを連動させた施策を推進することができるようになるからです。
通常アパレル企業では、店舗とECの組織が分かれているケースが多く、EC担当が「こんなことをやりたい!」と言っても、店舗担当が「そんなのやる意味ない!」と言って、施策がなかなか進まないケースが多いです。以前の我々もそうでした。
しかし、デジタル化が進み、よりリアルとデジタルをシームレスに繋ぐためには、組織体制から変えていくべきという考えからリアルとデジタルを融合させた組織体制に変更しました。これにより、店舗とECを連動させたデジタル施策を素早く推進できるようになってきています。
二つ目はサイトの統合です。大阪や鹿児島にもSHIBUYA109があるのですが、その施設ご
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