国民民主党代表の玉木雄一郎さんが7月27日のブログ記事(アゴラにも転載)で、前日の憲法改正をめぐる発言について説明されている。記事の最後で新著『令和ニッポン改造論』(毎日新聞出版)を紹介していたので、早速アマゾンで注文して読んでみた。
令和ニッポン改造論
副題は「選挙に不利でも言いたいマニフェスト」である。すらすらとすぐ読める。分量もちょうどいい。玉木さんの重視している政策分野がよくわかる。こんな章立てだ。
第1章 憲法改正をホンネで語ろう
第2章 令和の経済政策は「家計第一」に大転換せよ
第3章 農業は重要な「国防政策」です
第4章 「子ども国債」を発行して教育改革を
第5章 「ダイバーシティ=多様性」が未来をつくる
第6章 もう一度、選挙制度改革が必要だ
ここでは、私の関心のある「憲法9条」と「年金」について、コメントしてみたい(ほんの一部なので、全体像は本書を読んでほしい)。
第1章 憲法改正
読者が最も関心のある章だろう。玉木さんは「平和主義を再定義する改憲議論が必要だと問題提起」している。
「自衛隊という組織名を明記することでは解決につながりません」「(武力行使の)新3要件は従来の憲法解釈からすれば広過ぎます。そこで、専守防衛の理念の下、これに適切な限定を加えたものを明文化して憲法に書けばいい。それが私の考えです」と述べる。
新3要件は冒頭で「密接な関係にある他国へ
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