MIT(マサチューセッツ工科大学)のIBMワトソAIラボでAI Portraitsというプロジェクトがスタートしている。このサイトにユーザーが自分の写真を投稿すると、さまざまな巨匠のタッチで肖像画を描いてくれる。
これはGAN(生成的裁定的ネットワーク)と呼ばれる人工知能を利用しており、写真から人物の顔を抽出し肖像画を生成する。これまでの同種のシステムはユーザーの顔写真に各種ペイント加工をするに過ぎなかったが、AI Portraitsでは写真の顔画像情報をベースにいわばスクラッチで絵を描く。
Vergeの記事によると、このツールは巨匠の手による4万5000点以上の肖像画をデータベースに保存しており、ワトソンAIがアップロードされた写真からどのようなスタイルを利用するのが適切か判断するという。生成された画像は投稿写真の顔情報をベースにしているため、その人物の特徴をよく捉えている。異なる写真を投稿すること異なるタッチの肖像画が生成される。
AI Portraitでは投稿されたソース画像は顔データの抽出が完了すると同時に破棄されると約束している。つまり後になって顔情報が流出するなどプライバシー上の懸念はない。また生成された画像にも個人を特定するような情報は一切含まれていない。サイトは大人気で多数の写真が投稿されているが、生成された画像は写真そのままではない。ここが重要な点で、写真を加工
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