中国の宇宙ステーション実験機ことTiangong-2が正式に運用を終了し、大気圏へと再突入してその使命を終えた。プラットフォームは軌道を外れて米国時間7月19日の午前9時に予定どおりに焼却し、南太平洋上に落下したことが、中国の宇宙機関により正式に確認された。
宇宙ステーションの大気圏突入時の重量は約9トンだが、大気圏再突入時にはほぼすべてが燃え尽きる計算だ。Tiangong-2は宇宙ステーション(ISSと比べた場合)としては比較的に小型で、ちょうど2人の宇宙飛行士が滞在できるだけのスペースを備えた研究用モジュールで構成される。
宇宙空間で1000日以上運用され、予定運用期間を超えたTiangong-2は、もともと大気圏に計画的に再突入する予定だった(対象的に、Tiangong-1の再突入は計画的なものではなかった。最終的に、地上へのリスクはなかったが)。これらの実験モジュールや間もなく登場するTiangong-3は、コアモジュールが打ち上げられ2020年からからミッションが始まる中国の本物の宇宙ステーションこと「天宮」のための、主要技術をテストするために設計された暫定的な実験ステーションだ。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)
Source: TEC
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