外部電源に頼らなくても冷却は実現できるのか?電気を使わずに十分な効果を得られるペルチェ冷却実験
・最新器具は、外部電源に頼らずに熱を一時的に寒いエリアから熱いエリアに促してくれます。
・この過程は準平衡状態が続く中で起こり、完全に熱力学第二法則に従っています。
キッチンテーブルの上に、あったかいお茶のコップを置くとどうなるでしょう?ゆっくり冷めていきますが、テーブルの温度が下がるわけではありません。
このような毎日の出来事は、熱力学第二法則を上手く説明していて、孤立されたシステムの均質化はいつでも時間と共に増加するのです。別の言葉で言うと、熱は暖かい場所から寒い場所へと移動します。その反対は有り得ないことなのです。
現在、チューリッヒ大学の調査グループは、外部電源を一切使わずに、一時的に熱を寒いエリアから熱いエリアに促す簡易的な器具を制作しました。とても好奇心をそそる実験です。なぜなら、このシステムが物理学の基本法則に大きく反するからです。
ペルチェモジュール
研究グループが行ったある実験では、小さな銅の部品を、外部電源なしで100度から22度まで下げることに成功しました。彼らはペルチェモジュールと呼ばれる方法を使用し、―これはホテルの部屋の冷蔵庫などでよく使われます―電流を温度調節に変換することができます。
参照:科学進歩| DOI:10.1126/sciadv.aat9953
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