ウィーンに本部を置く石油輸出国機構(OPEC、加盟国14カ国)は1日、定例総会を開催し、減産合意(協調減産)を来年第1四半期末まで9カ月延長することで同意したばかりだが、OPECのバルキンド事務局長が世界に広がる若者の地球温暖化、気候変動対策に抗議するデモ集会に言及し、「環境保護運動家たちの非科学的な攻撃はオイル産業にとって最も脅威だ」と述べたと報じられると、グレタ・トゥーンベリさんは4日、「オイル産業への批判の声が世界的に高まってきている。ありがとうOPEC、われわれの運動が産業界の最大の脅威という批判は私たちの運動へのこれまで最大級の称賛だ」と応戦し、話題を呼んでいる。
▲OPECのバルキンド事務局長(2019年7月、OPEC公式サイトから)
▲グレタ・トゥーンベリさん(ウィキペディアから)
スウェーデンの女子生徒、グレタ・トゥーンベリさんは昨年8月、スウェーデン議会前で地球温暖化問題、気候変動対策のための学校ストライキを行い、一躍有名となった。その後、グレタさんの活動に刺激を受けた学生や生徒たちが毎週金曜日、世界各地の都市で地球温暖化対策デモ集会(フライデー・フォー・フューチャー)を開催してきた。欧米のメディアではグレタさんの活躍を大きく報道し、グレタさんはノーベル平和賞候補に挙がるほど有名人となった。
グレタさんの環境保護運動に対し、これまで欧米の極右ポピュリストたちが批判
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