Amazon(アマゾン)は以前、地球低軌道にてブロードバンドインターネットを提供する衛星コンステレーションのKuiper計画を明かしたが、GeekWireが報じたFCCの申請により、その詳細がすこし明らかになった。申請書では、ネットワークのバックボーンを提供する合計3236機の通信衛星を打ち上げる許可を米通信規制当局に求めている。
アマゾンの申請によれば、この人工衛星ネットワークは世界中の38億人と、アメリカの固定ブロードバンドにアクセスできない2130万人に、より信頼できるアクセスとブロードバンドへの接続を提供する。遠隔地でサービスをうけていない消費者にくわえ、航空機や船舶、車両向けにも移動ブロードバンド接続を提供すると、アマゾンは申請書に記載している。
同様のニーズを同じような方法で提案している企業は他にもあり、SpaceX(スペース)は約1万2000機の衛星ブロードバンドによるStarlinkの打ち上げを模索している。打ち上げ後に3機が交信不能になったのをのぞけば、Starlinkはすでに57機が軌道上に存在している。
しかし人工衛星が天文学者の地上観測に影響を与えるため、スペースXの事業はすでにかなりの議論をよんでおり、また宇宙関連の研究者と産業筋は、ブロードバンド接続を提供する人工衛星が地球低軌道で運用されることによるデブリと混雑を懸念している。
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(翻訳:塚本
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