デジタルで伝統をすくい上げる。映像制作の人間が作った、新しいハンコ
毎年、春にアメリカで行われる「サウス・バイ・サウスウエスト」(SXSW)。世界から多くの企業やクリエーターが参加し、音楽、映画、インタラクティブの分野で未来を見据えた作品が展示される祭典です。中でも、新技術やビジネスアイデアが集まるインタラクティブ部門は、TwitterやAirbnbなど、のちに世界的にヒットするサービスが披露され、注目を集めたことでも有名。今年も、さまざまなビジネスの“種”が発表されました。
連載第1回 でお伝えしましたが、電通からも、「Pointless Brings Progress.」(価値が定かでないモノが、未来を連れてくる)という出展コンセプトを掲げ計4作品を出展。この連載では、作品やプロデュースを担当したクリエーターにフォーカスし、一人一人の人物像に迫ります。
今回取り上げるのは、「HANKOHAN」を企画・制作した山下誠氏(電通クリエーティブX/Dentsu Craft Tokyo プロダクションマネージャー)。“ハンコ”という日本の伝統文化に対し、顔認識やARなどのテクノロジーを取り入れた同作品。その制作秘話を通して、山下氏の人物像を明らかにします。
山下誠氏(電通クリエーティブX/Dentsu Craft Tokyoプロダクションマネージャー)
「自分の顔
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