トランプ米大統領が先月30日、南北軍事非武装地帯の板門店で北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と会談したが、それに先立ち、トランプ氏は現職の米大統領としては初めて北側領地に足を踏み入れた。その歴史的イベントが報じられると、世界に約13億人の信者を有する最大のキリスト教宗派、ローマ・カトリック教会の総本山ローマ法王庁でもバチカン放送(独語版)が至急電で大きく報じた。
板門店でトランプ大統領、金正恩委員長、文在寅大統領の米朝韓3国首脳が結集(2019年6月30日、韓国大統領府公式サイトから)
ハノイの第2回米朝首脳会談(今年2月)が両国の非核化政策で対立して決裂したばかりだった。その両国首脳が再会を決め、板門店で会合したわけだ。バチカン放送によると、ローマ法王フランシスコは同日、板門店でのトランプ・金正恩首脳会談に対し、「想定外だったが、出会いの文化の美しさを我々に見せてくれた」と述べ、トランプ氏のツイッターでは「数分間の挨拶」の予定だったが1時間余りの会談に延長されたことに対し、「米朝間の対話が生き続けている」と評価している。
フランシスコ法王が米朝首脳会談についてその日のうちに自身のコメントを公表するのは異例だ。それだけに、フランシスコ法王が南北分断の朝鮮半島の行方に強い関心を有していることを示した。
フランシスコ法王は、「関係者の努力を歓迎する。その歩みが朝鮮半島だけではない、全ての世
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