顔認識はそうでなくても十分賛否両論を呼ぶ話題だが、最近は多くの(ただし十分ではない)警察官がボディーカメラをつけて日々の警察活動を行っている。多くの警察用ボディーカメラを製造しているAxonは、独立調査機関に助言を求め、同機関の研究結果に基づき現時点では顔認識を行わないと決断を下した。
かつてTaserと名乗っていた同社は、「AIおよび監視技術倫理委員会」を昨年立ち上げた。さまざまな分野の専門家11名からなる同委員会が最初に発行した報告書は、主として顔認識に焦点を絞った内容だった。
助言内容は単純明快で「使うべきではない。少なくとも今、あるいは永遠に」。具体的な指摘は以下のとおり。
顔認識技術は現時点で倫理的に使用できるほどよくできていない。
「精度」に注目してはいけない。注目すべきは個々の偽陰性と偽陽性だ。そのほうが重要な意味をもつ。
使用する顔認識モデルはカスタマイズできすぎてはいけない。悪用される恐れがある。
顔認識アプリケーションは、その影響を受ける人々の明示的同意を得たときのみ起動すること。
確実に利益がもたらされるという明確な証拠がない限り、顔認識システムの利用を検討すべきではない。
顔認識技術は政治的空白や倫理的空白のもとで使用も存在もしてはならない。よって顔認識技術を開発し提供する際は現実の世界を考慮しなくてはならない。
報告書の全文はこちらで読める。前置きや内
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警察用ボディーカメラのメーカーが顔認識を「使用しない」ことを決断
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